☆タマのバリ島面白話　裏話と日常・家猫タマオ君・おやじご飯

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昨年（2015年）　６月下旬・・・・・

姉と甥っ子、母親と一緒に　遠い親戚のおばさんを連れ立って
某動物園へ行きました。

このおばさんは　脳梗塞等やる前は　仕事バリバリの人だった
のですが　病気をしてからは　性格も穏やかになって　普段は
何とか会話できるのですが　日にちや時間の概念が無かったり
よくトンチンカンな事を言ってしまう事も多々ありな状態で・・・・・。

家のおやじとはずっと仲良くしている関係で　年に数回はおばさ
んと私たちも会って食事したりしました。

そしてこの日の動物園は　おばさんが今まで動物園に行った事
が無いという事で（多分大人になってからって事じゃないかな）　
男の子が大好き（変な意味じゃなくて）で　甥っ子に会うのも楽し
みにしていたので　おやじは抜きでみんなで行く事に。

さて、ここの某市立動物園は　７０歳以上は　年齢を証明するも
の（免許証とか保険証）を持っていけば　無料になるんですね。

で、おばさんは　７０歳を十分超えているのですが　証明になるも
のを持ち合わせていませんでした。

受付の人にそう話すと
では　口頭で生年月日と名前を言って下さいと言われたので簡単
に話は終わるかと思ったのですが・・・・

おばさんは何とか生年月日は答えられたので　ほっとしたら　さら
に住所を口頭で教えてくださいというのです。

普通ならたいした問題ではないのですが　おばさんの場合は名前
と生年月日は　すらすら言えたのですが　住所に関してはとっさに
出てこなかったのか　また名前と生年月日を繰り返すばかり。

私達が住所だよと伝えてもダメでした。
耳が遠くて　よく聞こえなかったというのもあるのかもですが・・・・。

だけどこの状態を見ていれば　彼女が通常の判断が出来ないとか
というの事は十分わかるはず。

別に数百円をおしむ訳でもないけど　おばさんも答えようとして　一
生懸命だったので　黙って見守っていましたが・・・

そんな様子をみていても　受付の人は　決して良いですよとは言っ
てくれませんでした。

お金持ちなので小奇麗にしているし　わざわざ歳をごまかしてまでタ
ダで入ろうなんてようにも見えないし　若くは見えるといっても十分７０
歳には見える。

どうして　臨機応変に対応してくれないんだろう。

一言　言ってやりたかったのですが　彼女のプライドを傷つけるよう
な事はしたくなかったし　せっかくおばさんが楽しみにしていたので　
ごたごたしたくなかったので　黙ってました。

最終的に何度目かでようやく住所を言えたんだけど　受付の対応に
はがっかりしました。
高齢化社会　どうなるんだろう。


でもこんな事があった動物園ですが　おばさんは本当に楽しそうで
した。
帽子にお花つけて　少女みたいで　かわいらしい人でした。

この1年後・・・・　今年の7月　おばさんは天国へ。

今年甥っ子が帰ってきた時に　またみんなで食事会とか出来るかと思
っていたけれど・・・・・・・・。

時々ふと　本当にいなくなってしまったんだなと思うと　とても切ない。

おばさんが居た空間は　もうすっかり変わっちゃったんだろうな。
病気して何度も倒れているのに　身内は一緒に住む事もしないし他人
に任せきりで　勝手な人ばかりで　色々問題があったので　入院してか
らの事はまったくわかりません。

元気だった時は　ダンスを始めたとか　旅行へ行っているという話しは
おやじからいつも聞いていたから　安心してたけど・・・・。

不思議だね。

あっという間にいなくなっちゃうんだね・・・・・・・・・・。

あちこち行って撮って来た写真を大きくプリントして渡すと　とても喜んで
くれて　いつも応援してくたおばさん。
特に猫ちゃんの写真は　お気に入りでした。

おばさん　ありがとうね♪